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タッチングレース

映画でかっこいい俳優さんを観るのも楽しいけど、わたしにとって女優さんの衣装を観るのも楽しみの一つです。
特に西洋の時代劇ともいえる、コスチューム・ムービーを観るのは、子どもの頃から大好きでした。
今の時代では考えられないような、凝った衣装を次々に纏って出てくる女優さんたちを見ていると、それだけでもううっとりワクワク。
そして、そういう衣装につきものなのが、繊細で美しいレース。ドレスの襟元、裾、袖口、その他あらゆるところにレースが使われています。
現代では、そんなにたくさんのレースを使っているドレスを見ることは出来ません。しかも、機械が発明されるまで、それらのレースはすべて手作りされていたんですからね。まあ、それは人間の生活のあらゆる場面で言えることではありますが。
元々、私は編物の教員免許というのを20年以上前にとってから、ずーっと仕事で編物をしてきたんだけど、そんな興味もあって10年ほど前にヴォーグという手芸の専門学校の「レース科」と言うところに通って、レース編みの講師の資格をとりました。
レースというのはいわゆるお母さん達が昔っからやっている、日常よく目にするような編み物とは全然違った、いろんな編み方があるんです。
で、これから時々、それを紹介していこうかなって思っています。


タッチングの作品タッチングのシャトルまず最初はタッチングレースです。以前に比べて、最近少し目にする機会が増えているような気がします。
タッチングレースは左のようなシャトルと呼ばれる長さ4cm程の道具を使って作ります。写真のように2つのシャトルに糸を巻き、Aのシャトルに巻いた糸にBのシャトルの糸を結びつけて作ります。そのままだとAの糸が芯になリますが、実は芯はBの糸にしなくてはならず、そのためにBのシャトルをきゅっと引いて糸を入れ替えるという動作を繰り返して結んでいきます。これって上手く説明できないし、やってみても慣れるまで最初のうちは難しいんですよ、この作業。でも慣れるとだんだん面白くなって、(これは人によって向き不向きがあるようですが)最終的にちっちゃなモチーフが出来上がると、楽しくって嬉しい気持ちになります。(私はそうでした)

タッチング自作品タッチング自作品拡大図今度は私が作った作品。15cm×20cmくらいの大きさです。撮影が下手ですみません。左が一部分拡大したものです。これだけつくるのに何日もかかりました。他にも花瓶敷きみたいなものも作ったんですがバランスが悪く、周りがひらひらしてしまって失敗しました。慣れないと手加減が難しいです。そのうちショールなど作ってみたいと思っているのですが、いつのことになるやら・・。
by amibito | 2006-10-01 02:49 | レース編み
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